ジェームズ・アレン

ジェームズ・アレン

ジェームズ・アレンは潜在意識と運命の仕組みを解き明かした先哲の一人です。

スポンサードリンク

聖書につぐロングセラーの一つ

ジェームズ・アレンは、ジョセフ・マーフィーと並んで、たいへん日本でも知られている、潜在意識の働きを説いた自己啓発書作家です。イギリスでは、ジェームズ・アレンとサミエル・スマイルズ。そしてアメリカでは、ジョセフ・マーフィーとナポレオン・ヒルといわれているほどです。ジェームズアレンの著書で代表作とされるのが、邦訳『「原因」と「結果」の法則』です。ジェームズアレンの著書は、デール・カーネギー、アール・ナイチンゲールなどに影響を与えています。1902年に書かれた本ですが世界中で売れ続け、聖書につぐロングセラーの一つとも言われています。ジェームズアレンの思想は、その淵源をさかのぼれば、インド哲学の唯識論につながるものであろうと考えてよいものです。ジェームズ・アレンは個人の幸せの達成のため「思いの力」を使うように説きました。

原因と結果の法則

信念が人生を開く

想念が人の人生を創造していくとの世界観がもっとも古く記されているのは唯識論ですが、「気高い思いは気高い人を作り、低俗な思いは惨めな人を作る」という言葉に代表されるジェームズアレンの思想はこの心が現実を作るという法則を丁寧に語っているものです。日本では、ジェームズアレンの登場よりも先にジョセフ・マーフィーの著書が渡部昇一さんやしまずこういちさんによって広く普及したため、そのずっと後になって、日本にジェームズアレンの思想が入ってきました。ジェームズ・アレンの本として、「原因と結果の法則」シリーズが邦訳されて入手できるようになっています。ジェームズアレンの特徴は、ジョセフ・マーフィーが牧師であったために、その表現に随所にみられたキリスト教的な説明のしかたがあまり見られないところです。ジェームズアレンの本は、むしろ哲学的な表現ともいえるような論理的な表現方法で、想念が現実を作り出すことを説いたり、特有の詩的な表現を用いながら、比ゆ的に心の法則を語っているという特徴があります。ただし、ジェームズアレンはニューソートの中に分類されています。

心がすべてを決める

ジェームズアレンは本を出版することで、心は、人生のすべてを創造するということを人々に教えました。ジェームズアレンは、人は思いという道具を駆使して、自己の人生を自由自在に創造できるといっています。私たちは心の中で考えたとおりの人間になるのです。人生の創り主は自分であり、自分の心こそが自分の人生の創り手であるとジェームズアレンは本の中で繰り返し、伝えています。ですから、私たちは、プラスの信念を持つようにし、美徳ある生き方を積み重ねる必要があります。そうすることで、人生には愛や調和や幸せが、創造されていくということです。環境を作っているのは、自分の心なのです。心をどのようなものにしていくのか、日々の自分の心のあり方の管理こそが、人生を喜び多きものにするための一大事なのです。ジェームズアレンは本の中で、いかに心を気高くするか、いかに心を美しくするか、いかに心を愛と調和と平和で満たすかということに自分の心がけをむけていくように教えてくれています。

内側から外側に

想念として、明るく愛と平和に満ちた心を持ち、そして夢と希望を抱いて人生に常に最善を期待し続ける心が、その信念の強さや明確さに応じて、現実の人生の中にその心の中にある姿を創造していくのであると悟ることで、人間は誰でも、本当の意味で自由になるのです。運命とはみずからが心の創造活動により作り出すものであると、わかれば、人間を縛るものは、自分自身の心以外にはありえないことになります。心の中にあるネガティブな観念やエゴイズムを排除し、ポジティブで愛に満ちた観念を生み出すことで、人生そのものが自分の理想のとおりに展開していくということなのです。

スポンサードリンク



※著作権は放棄していません。ウェブサイト上の画像・文章などの転載、引用はお断りいたします。