ヒプノセラピーは、潜在意識に入った暗示が現実化するという、脳の仕組みを活用しています。人間は、潜在意識に入った暗示に支配されるため、その影響をできるだけ小さくするために、抗暗示障壁が存在しています。催眠状態になると、抗暗示障壁を暗示が通過しやすくなりますので、暗示が潜在意識の中にストレートに入っていきます。これが、催眠療法によって、行動修正、性格改善の効果が生まれる仕組みです。催眠療法とは潜在意識のパワーを最大限に引き出す心理療法なのです。催眠を医療現場で活用する医療催眠を研究してきたのが、外科医、内科医、精神科医などの医師達でした。大きな業績を打ち立てた有名なミルトン・エリクソン博士も精神科医ですし、前世療法を普及させたブライアン・ワイス博士も精神科医です。催眠療法(ヒプノセラピー)は、アメリカでは1958年に米国医師会が有効な治療法として認めた方法です。これは、精神科医ミルトン・H・エリクソン博士(1901〜1980)などの功績によるものです。さまざまな症状の患者をエリクソン博士は治療しています。その膨大な業績にアメリカ医師会も動いたのです。退行催眠は、過去の記憶を催眠状態でさかのぼって問題解決の方法を探る誘導法です。過去の記憶をさかのぼる誘導は、当初は、幼児期の記憶を思い出すというものでした。幼児期の記憶を思い出す誘導法で一定の効果が得られる場合も多くあり、インナーチャイルドを癒す誘導法としても応用されています。これは幼児期に形成された観念やトラウマが、現在の症状や問題点の原因になっていることが多いためです。しかしながら、これだけでは問題解決に至らないケースもあり、この手法の有効性を疑問視する専門家も出てきました。
催眠状態において、記憶を前世にまでさかのぼらせることが可能であるということが、アメリカの精神科医、ブライアン・L・ワイス博士や、カナダ・トロント大のフロイト派の精神科医、ジョエル・ホイットン博士によって提唱されました。こうした前世記憶を思い出すことができるという手法そのものは、それ以前から知られていましたが、精神科医などの医師がこれを有効であると認め、書籍も出したのです。そして前世を知ることが、現在の人生の問題解決を促進するということが明らかになるにつれ、前世の実在性の問題はさておき、セラピーとしての有効性が認められるようになってきました。幼児期への退行だけでは解決しなかった症状が、前世への退行を施す中で、原因が判明して症状が緩和される症例もあるとわかってきたのです。1988年にブライアン・L・ワイス博士が出版した著書が、世界的なベストセラーになったことがきっかけとなって、アメリカを中心に急速にこのセラピーが普及しました。日本でも、精神科の医師であるワイス博士の著作が翻訳出版されたことがきっかけで、次第に広まってきたのです。人生の意味を考えたり、産まれてきた目的を考えたり、人間という存在そのものの意義を考えたり、非常に大きな角度から、問題にアプローチする形となるため、それまで解決できなかった問題に新しい視点からの観察が行われ、思考のブレイクスルーが起こるという特徴があります。催眠を治療に取り入れることそのものが、日本の医学界でほとんど普及していない状況の中、実践する医師はきわめて少ないというのが日本の現状です。
15年間にわたって前世療法の施術を重ねてきた結果、催眠療法や前世療法には、弊害もある事が判明しました。そこで、2024年9月をもって一切の前世療法の施術を完全終了しました。15年間の前世療法の施術歴から得られたさまざまな知見が、危険な催眠療法によらずとも、人生を改革し、自己実現の道を開くことがわかってきました。その方法論をもって「魂向上実践塾」を運営しています。